第46回日本少年野球選手権大会兼第15回SSK旗争奪東海大会　レギュラー9　(1回戦)

6月13日土曜日、天候晴れ。いよいよボーイズの夏の甲子園でもある第46回日本少年野球選手権大会兼第15回SSK旗争奪東海大会の地区予選がスタートしました。この大会が3年生にとっては中学野球の一つの区切となる為、それだけに選手達には思い入れの強い重要かつ大切な大会なんです。勝っても負けても悔いだけは残してほしくないな。この仲間と一緒に野球出来るのも、後ほんの少しだぞ。

初戦の対戦相手は、稲沢中央ボーイズさん。好投手右腕を有するチームで、序盤の投手攻略が鍵となります。さあ勝負です！

最近恒例となった試合前の、自らの力を誇示し、相手を威嚇す掛け声「ラッキーボーイ」からのスタート。ラグビーのオールブラックス「ハカ」を連想させるパフォーマンスですが、上達が早い。一体いつ練習してるんだ！？お前ら野球の練習はやってないのか！？これで試合はコールド負けなんかだったら他人の子のフリするからな。

試合開始となりますが、さすが選手権大会予選。緊張感あふれるスタートとなります。先発はエース平田君。危なげなく先頭打者を三振に切って取りますが、2番打者にヒットを打たれその後四球などもあり2死２,3塁のピンチを迎えます。そして5番打者にライト前タイムリーヒットを打たれてしまいます。初回で最少の1失点だったので、どこかで必ず取り戻せる！

この時は、1点の重みをそんなに大きく捉えてはいなかったのです…。回を追う毎に、この1点が重く重く選手達にのし掛かります。

一方攻撃では2回3回と1死2塁のチャンスを作りますが、いずれもダブルプレーで得点出来ず。5回には1死２,３塁の決定的なチャンスを迎えます。そして代った相手左腕投手から阿部君のライト線の大飛球！フェアーか！？大歓声が起こりましたが、惜しくもファーーール！

その後…三振！惜しい展開ですが、次打者は刈谷ボーイズ代打の切り札前田君です。スイングスピードと一発はチーム1番。持って来ーい持って来ーいマ・エ・ダ！

積極的に初球をフルスイング！！………松ぼっくりを下手投げしたようなピッチャーフライ。一体バットのどの部分に当たるとそんな小飛球になるんだ！？風圧か！？　冗談はさておき、お前で得点が入らないのなら仕方ないぞ。悔いなしじゃ。

それにしても稲沢中央ボーイズさんの堅実な守備に阻まれ、どうしても得点出来ません。文面は非常に明るいのですが、実は胃が痛いのです。

平田君は2回以降は完全に立ち直り、安定したピッチングで追加点を許しません。6回に3四球から2死満塁のピンチを迎えますが、後続を三振に打ち取り、味方の援護を我慢して待ちます。

しかし7回に1死から連打を浴び、大きく重い追加点を奪われてしまいます。そして尚も1死3塁の場面で、相手がスクイズを失敗。奇跡的ではありましたがダメ押し点までは食らうこと無く、最後の攻撃を迎える事となります。でも2点差は苦しいか…

最終回は先頭の太田君が痛烈なショートゴロ！相手遊撃手は打球を弾きますが、落ち着いて送球アウト。流れは未だ稲沢中央ボーイズさん。

まだまだ分かりません。こちらが苦しいときは、同じように相手も苦しいのです。

続く打者は5番山澤君。スイング一閃！ライトオーバーの３塁打で出塁します。先ずは1点を返し相手投手にプレッシャーを与えなくては逆転の可能性なんか無い。そんな熱く緊迫した場面で6番佐藤君が超待望のライト前タイムリーヒット！！　1塁ベース上で吠えます！これで分からなくなってきたぞ。勝利の女神が両チームの上でフワフワ行ったり来たり…

そしてエラーも絡み1死１,２塁から都築君がキッチリ送りバント。緊張の場面で固く仕事をする、お前は三河の野球職人だ。

さあ全てのお膳立てが揃いました。2死2,3塁で平田君です。こんな場面、父兄でも緊張するのに、正に戦っている両チームの選手達はスゴイ！…尊敬します。

最後は１-2から見事、センター前に逆転サヨナラタイムリーヒットを放ちます。本当にスローモーションを見ているような、劇的で感動的な幕切れでした。グスン。

日ごろから一生懸命練習してきた結果が最後の粘りを呼び込んだんだと思います。ナイスゲームでした！！

稲沢中央ボーイズさん、本当にチームワークの良い強いチームでした。有難うございました。言葉通り、薄氷を踏む勝利でした。

来週は2回戦で、対戦相手は緑ボーイズさんです。選手権の山は高いぞ。

 

次の「ラッキーボーイ」は誰だ！？

 

投手は平田君。苦しかったけど、良く投げ切ったね。ナイスピッチング！　　次戦からは魂を込めた全員野球で一戦必勝だぞ！

 

                     　　     1 2 3 4 5 6 7 8 9 R

稲沢中央ボーイズ　     1 0 0 0 0 0 1　     2

愛知刈谷ボーイズ　  　0 0 0 0 0 0 3X      3

 

野球って本当に何が起こるか分からない面白いスポーツですね。私は野村監督が大好きでして、こんな有名な言葉がありますね。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」正にこの試合のことですよね。

本当に悔しい思いをされた稲沢中央ボーイズさんの為にも、絶対に勝ち進まなければならないぞ！そして相手チームの選手たちの悔し涙を忘れるなよ。負けの上に勝ちがあるんだよ。勝って尚、謙虚に。

絶対に負けられない戦いがそこにはあるんです！　←…格好悪いんで来週負けたらこっそり消去しておきます。

ご父兄の皆様、本当に暑い中応援にありがとうございました！まだ夏は続くのです。次週も応援よろしくお願いします。